歯と歯ぐきはコラーゲン! 若々しく健康な口元を保つには

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年齢を重ねるにつれ、歯の隙間にものが詰まりやすくなったと感じていませんか?
それは、歯ぐきのコラーゲン繊維が弱り、歯ぐきが下がってきているサインかもしれません。

歯ぐきが下がってくると、見た目に老けた印象を与えてしまいます。さらに、歯や全身の健康にも悪影響を及ぼしかねないのです。
歯ぐきが下がってくる理由と、若々しく健康な口元を保つために心がけるべきことについてお伝えします。



歯と歯ぐきの健康にコラーゲン

コラーゲンというと、美容に効果のある成分というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
肌の弾力性を高め、たるみやシワなどが生じにくくする働きがあるためです。

しかし、コラーゲンは肌だけに関わる成分ではありません。コラーゲンは私たちの身体を構成するたんぱく質のおよそ30%を占めており、皮膚をはじめ、骨や軟骨、血管や内臓などいたるところに存在し、 細胞や組織を結びつける働きを担っているのです。

そして、歯と歯ぐきにもまた、コラーゲンが存在しています。
歯の内側を構成している象牙質のおよそ2割、歯ぐきのおよそ6割が、コラーゲンが結びついてできたコラーゲン繊維で構成されているのです。

加齢によるコラーゲン減少が歯周病の原因に!?

私たちの全身の健康維持に欠かせないコラーゲンですが、体内のコラーゲン量は年齢とともに減少していきます。
コラーゲンは体内で合成されますが、年齢とともに合成のスピードが遅くなり、消費に追いつかなくなってしまうのです。

また、加齢にともないコラーゲンの質も低下するということが近年の研究で明らかになっています。
コラーゲン量が減少し質が低下することにより、肌や血管の弾力性が失われたり、関節や骨が弱くなったりといった影響が生じます。
歯ぐきについても同様で、歯ぐきを構成しているコラーゲン繊維が弱ってくると、歯ぐきの弾力性が失われて下がってきます。

歯ぐきが下がってくると、見た目に老けた印象を与えるばかりか、歯と歯ぐきの隙間にものが詰まりやすくなり、それによりむし歯や歯周病も発生しやすくなってしまうのです。
歯周病は、進行すれば歯を失う原因にもなります。
また、糖尿病や心臓病のリスクを高めることもわかっています。

若々しい口元を保つにはコラーゲンが重要

若々しい口元を保つにはコラーゲンが重要

年をとっても、できるだけ自分の歯で食事ができるようにしていきたいものです。
歯と歯ぐきの健康のために、丁寧な歯みがきを心がけている方は多いでしょう。

もちろん、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用した口内のケアは重要です。
しかし、口内の清潔を保つだけでは歯ぐきの衰えは防げません。

丈夫な歯と歯ぐきを保つために体内のコラーゲン合成を促すための心がけを取り入れることをおすすめします。
コラーゲンの原料となるたんぱく質や、合成の際に必要になるビタミンCを食事などから積極的に補給しましょう。
コラーゲンのサプリメントなど、コラーゲン自体を摂取するのもおすすめです。